光工学研究室について

研究室のミーティング

(1) 研究室会議(毎週1回)
研究室メンバーが全員集合し,事務的な事項の連絡や当面のスケジュールの相談を行ないます.

(2) 研究報告会(毎週1回)
一人当たり30分〜1時間程度で,研究進展状況と抱えている問題点を報告し,今後の研究の進め方や問題点の解決方法を皆で議論します.その過程で,科学的な発表技術を身に付けてもらうと同時に,知識の共有化や問題解決能力の養成を行ないます.各人,月に一回は報告を行なってもらうため,自分でスケジュール管理をして研究を進めることが求められます.

(3) 雑誌会(毎週1回)
研究報告会に引き続き,大学院生以上の各人が持ち回りで最近の論文を紹介してその内容について議論します.発表者には著者に成り代わって論文内容を説明してもらいます.論文に記載されている事実に対して主観を極力排除した客観的・批判的な議論を行うことで,科学的思考法を培います.

(4) 4回生ゼミ(毎週1回)
基本的な分光学の英語の教科書を持ち回りで輪読し,分光学の基礎と科学技術的な英語力を修得します.


卒業論文研究の進め方

 学部4回生には研究室で進められている研究の概要とそのための装置を説明し,その後,教員と相談して研究テーマを設定します.研究テーマに関する希望があれば尊重しますので,荒削りでも申し出てください.
 その後,大学院生の誰かとペアを組んで基礎技術を習得してもらい,研究を進めてもらいます.大学院生の手伝いや修士論文や博士論文の一部となるような研究テーマとはしませんので,4回生自らが主体的に研究を進めることになります.もちろん教員は,学生諸君が科学的思考法を修得できるように指導するとともに,研究上の困難に直面したらそれを克服するためのアドバイスをします.
 自由な議論のできる研究室だと思いますし,先輩の指導も親切です.例年,4回生は達成感を持って,卒業論文を書き上げています.

修士論文研究の進め方

 光やプラズマに関わる未知の現象,新規な技術,従来の常識を超える概念に挑む研究テーマを,教員と相談して設定します.
 研究を進める,特に新しいことに挑戦するには,関係する知識・技術の収集・修得が必要です.学生には待ちの姿勢ではなく,積極的に調べ・試し,自らの提案や克服すべき問題点の提示が求められます.また,教員との科学的議論を通して,実験データや計算結果等の事実を客観的に検討する姿勢を身に付けてもらい,自立的に研究を進められるレベルになることを求めています.4回生等,後輩へのチューター的な役割を通した指導能力の養成も求められます.
 国内学会での発表はもとより,国際会議での発表や学術雑誌への論文投稿を推奨するとともに,それが可能になるよう教員はサポートします.

博士論文研究の進め方について

 最先端の研究テーマを自立的に進められるよう,教員は指導するとともにその環境を整備します.国内外の研究者との交流を促すとともに,それがスムーズに進むようサポートします.

好奇心豊富な学生に期待しています

 研究の原動力は人間の持つ科学的な好奇心です.興味といってもいいかもしれません.ただ,研究のスタート時には知識も乏しく,大きな好奇心を抱くことは難しいものです。しかし,研究を一歩一歩進める中で,これまで出来なかったことが出来るようになったり,新しい事実に気づいたりして,好奇心が芽生えてきます.その好奇心が,知識・技術修得の意欲につながり,さらに新しい好奇心につながります.好奇心豊かな方に期待しています.